わざぼー140文字極短小説



・Twitterにて投稿したもののまとめです
・キャラ名 「お題」
 本文(投稿年月日 お題提供元)





みみみ、むむ、めんめん「成長期」

 赤色の玉は慈愛を覚えていた。
 青色の玉は不屈を覚えていた。
 黄色の玉は勇気を覚えていた。
「三倍斬!!!」
 そしてこれからも新たな強さを刻んでいくことは疑いようもなく、玉の持ち主達は微笑み交わした。
 いつかそれぞれの記憶が深淵で交わるなどと、今は思いもよらず。
(2014/11/29 ちょんまげネコ様)





技風むむ「相棒」

 わざこはむむの一番の理解者だ。時々けんかもするけれど、わざこがいればどんな戦いにも負ける気がしないし、何より楽しい。むむはわざこという棒の存在にとても満足していた。だからむむは、まさか人のことを棒と呼びたくなる日がくるとは、想像だにしていなかった。
(2014/11/29 風狼様)





技神まー「道」

 外れているとも、非をうたれるとも思わない。むしろそれは王たるもの、世を覇するものとして当然。それなのに何故か、違えた方のことが思い浮んだ。技神まーは、一寸芽生えた心を踏み潰し、次の一歩を置いた。
(2014/11/29 あいす様)





チャオチャオ 「泣き顔で君は笑う」

 消えるという事がどういう事なのかはよく分からなかった。けれどその時が来たとき、ああその時だと理解した。
 諦め、謝罪、そして幸福。
 最後の会話が出来て良かった。
 そうやって母が逝ったのだと、チャオチャオははっと知り、母に触れられたような気がして、最期の最期に、嬉しかった。
(2014/8/31 診断メーカー「シリアス恋愛にひとつのお題」)





技々ももタロー 「きっと変化を恐れた」

 拳や、車や、水にすらなるわざぐぅの性質が気に入っていたし、面白いと思っていたはずなのに、なぜだかふっと心がざわついた。
「わざぐぅってさあ……何なの?」
 そう聞いたら、
「俺は俺だろーが。」
 小馬鹿にしたような口調で返された。
 恐がっているのは、俺の方だったんだ。
(2014/8/29 診断メーカー「シリアス恋愛にひとつのお題」)





技風むむ 「もう充分と笑った」

「楽しかったぜ。」
 むむは半分は自分のために、半分はわざこのためにそう言った。
「怖くない?」
 わざこはそっと尋ね、
「怖くないさ。」
 すぐに愚問を自嘲した。彼は、最後まで笑っていたのだから。
「それじゃあ行こう、一緒に。」
 わざこも力強くうなずいた。
(2014/8/28 診断メーカー「シリアス恋愛にひとつのお題」)





技神まー 「出来ることから始めよう」

 一人目のことは覚えていない。
 怪物の真価を発揮させるため、強敵との戦いが必要だと知ったとき、技神まーは半信半疑だった。
 試しに一人目を倒してみたら、黒い玉の輝きの変化に事実を見た。それはあまりにもあっさりとした始まりで、だから技神まーはもう、始まりのことは覚えていない。
(2014/8/28 診断メーカー「シリアス恋愛にひとつのお題」)





技星めんめん 「神様が許さなくても」

 君が技神様を助ける事を技神様が拒絶したらどうするとめんめんが尋ねた時、ラヴーマーは一瞬迷った。だがすぐに主君に従う方を選択した。
「貴様は従わないと言うのか。」
 そうは言ってないよ、とめんめんはふうわりと答え微笑んだ。ラヴーマーは何か言いかけて、止め、ふんと荒っぽく息を吐いた。
(2014/8/28 診断メーカー「シリアス恋愛にひとつのお題」)





技々みみみ 「最初で最後の我儘」

「わがまま言える相手がいるのって、ちょっといいよな。」
 イーズルとホーアン兄弟を見送って、みみみはぽつり、つぶやいた。
 わざぼーは黙ってみみみの横顔を眺め、それから、勝手に俺を枕にしてるお前が言うことかそれ、と問うた。それでみみみも、うるちゃあい! と安心して応酬した。
(2014/8/27 診断メーカー「シリアス恋愛にひとつのお題」)










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